「大人のギャップイヤー」30～40代からの人生とキャリアの＂再編集＂について話しましょう

私は主に広告代理店や外資系放送局の広告部で法人営業のキャリアを15年ほど積んできた後、36歳の時に「大人のギャップイヤー」と称してこれまでの自分の人生とキャリアを「破壊と創造」するために「再編集」する旅に出ました。

「大人のギャップイヤー」では、「好きなことだけやったら人生に何が起こるか」を社会実験していました。それまで働き詰めだったので、平日の東京を満喫したり、好きなだけ筋トレ行ったりライザップに通ったり、住まい方、働き方、すべてに対して自分の軸を見つけるための時間に費やしました。

その期間での活動としては主に仕事旅行社での編集インターンや、北欧はデンマークにある「人生の学校」と呼ばれるフォルケホイスコーレへの留学、地域での市民活動の立ち上げへの参画や、主権者教育のNPOでのボランティアなど。そして、この頃の経験が今でもライターや通訳・翻訳、記者の取材コーディネートといった現在の複業につながっています。

現在は、「共創の民主化」を掲げる会社で共創ファシリテーターとして主に企業や行政の新規事業や組織開発のお手伝いをする会社でのリモートワークをメインにしながら、上記のような複業を並行して多拠点居住をしながらパラレルワークを楽しんでいます。

正直なところ、他のホストさんのように「キャリアアドバイザー」や「相談員」としてのスキルは特に持ち合わせていませんので、「悩みを解決する」というより、「こういう変わった人もいるんだ、アリなんだ」と思ってもらって、変化を起こすためのハードルを下げることが私の使命だと思っております。

相談を通してお伝えできること、一番お伝えしたいことしては、「いかに失敗力をあげるか、行きたい方向に行くためには”失敗を織り込み済みとみなせるか”が、変革を起こすカギである」ということです。それまで受験勉強を乗り越え、就職活動を経て一生懸命失敗しないように生きてきた自分にとって、これを受け入れられるまでには長い時間を要しました。また、「破壊と創造」と言えば響きはカッコいいですが、実際は転職の失敗や、30代後半のキャリアチェンジということで転職活動にもかなりの苦労も経験しており、その道のりは決して平坦ではなかったです。

それでも、人生の舵を自分が行きたい方向を目指してアジャイル方式で大きく舵を切って進めてきたことは、後悔していません。失敗が怖くてなかなか前に進めない方、優等生で生きてきてしまったけど、窮屈さを感じてどうにかしたい方などに対し「しくじり先生」的にお話しできればと思います。